年金受給者になると、国民年金なのか、厚生年金なのかは、天と地ほどの違いがあると言ってもいい。
「これならナマポの方がマシだ!」
という国民年金は、もともと子供世帯と同居している年寄りのお小遣程度の金額で、到底、自分で衣食住を賄える金額ではない。
それならば
「若い時に、自分で働けばよかったのよ!」
と言われたらかわいそうなのが、創価学会の末端組織の婦人部長にされた人達だ。
真面目に会合に出ていたら人材認定されて、役職を付けられて、
「婦人部長になったら仕事は辞めて信心一本で行きなさい。目先の小金と福運とどっちが大切なの?」
と言われて正社員の仕事を泣く泣く辞めた人。
あれからずっと創価学会は右肩下がりに衰退してきた。後継者になりそうな後輩達は逃げるように消えて行った。
未来部が成長すれば当然、女子部、婦人部になるはずなのに、女子部にもならずにみんな消えて行った。
あの時、泣きながら仕事を辞めさせられた婦人部長は、とっくに年金受給者だろう。ショックだろうな。仕事を辞めなければ、一人で生きていけるだけの年金(プラス退職金)だったのに、小遣いみたいな年金額。
目先の小金ではなく、安定した老後を捨てて打ち込んだ学会活動。
今組織に残っているのはくたびれた老人だけ。
後を託す人は居ない。
失ったのは目先の小金ではなく、余裕がある老後。
そして信心の話が出るのを警戒して、家に寄り付かない子供達。
あの時、学会の人事を突っぱねる勇気があったら、違った老後だったろう。